- わたしの本棚
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『プーさんの鼻』 俵 万智
読みやすく 覚えやすくて 感じよく 平凡すぎず 非凡すぎぬ名
バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ 生まれてバンザイ
眠りつつ 時おり 苦い顔をする そうだ世間は 少し苦いぞ
うつぶせに眠るおまえの足の指 えんどう豆のように並ぶよ
自分の時間 ほしくないかと問われれば 自分の時間をこの子と過ごす
揺れながら 前に進まず子育ては おまえがくれた木馬の時間
俵万智さんの短歌が大好きです。
とくにこの『プーさんの鼻』は赤ちゃん時代の子育ての歌で懐かしく愛おしい時間を思い出させてくれます。
実際はバタバタで疲れて必死で子育てしていたけれど、万智さんの言葉を通すと日常のささやかな出来事の中に、どれだけ幸せなできごとがあふれているか、気づくことができます。
万智さんの息子さんの成長に合わせて、子育ての歌も変化していきます。
子育ての悩みは尽きないけれどもそれを楽しんでいけたらいいなと思います。