- 子育て
スポンサードリンク
『子どもの行動には、すべて肯定的な意図がある』
この言葉は、10年前に親学アドバイザーの認定講座で学んだとき、講師の先生が言われた言葉です。
「3歳の子どもが乱暴で、友達と仲良く遊べずトラブルになってしまう」・・このお母さんのお悩みにアドバイスをするというケーススタディでした。
3歳と言えば年少クラスで初めて集団生活を経験する子も多く、生まれ月や経験の個人差もあります。
親から離れて、友達と遊ぶ楽しさを感じたり、他者との関わりの中で自己主張をしたり我慢をおぼえたりしていく年齢です。
まだ言葉で上手く気持ちを伝えられない子は、噛んだり引っ掻いたりしてしまうこともあります。
「どうしてこの子は乱暴なんだろう」
「どうして、いくら言っても分からないの」
「いつも謝ってばかりで親同士、顔を合わせるのも気まずいなあ」
親としては、やった方もやられた方も心配になりますね。
でも、これも成長の一過程であり、このようなトラブルからも様々なことを学んでいくのです。
1年もずっと噛みつきが直らない子はいません。
どうして、どうして・・・と悩んだ時は、この言葉
『子どもの行動には、すべて肯定的な意図がある』を思い出してください。
おもちゃをと取ってしまう→→→→このおもちゃで遊びたい!
順番を守れない→→→→→→→→→この遊具で早く遊びたい!
危険なものに触ってしまう→→→→何だろう?。面白そう 触ってみたい!
弟に意地悪をする→→→→→→→→ママにもっと見て欲しい、分かって欲しい!
左側の困った行動の基にある右側の気持ちは、本当は何の問題もない前向きな意思・意欲です。
子どもはどういう行動をとれば良いのか、まだ知らないだけです。これを問題行動にしないためには正しい行動を教えてあげれば良いのです。
どうして、どうして・・・を『どうしたら・・・良いのか』に変えてみましょう。
一見、困った行動にもすべて肯定的な前向きな意図があると思えば、子どもを叱る必要はなく、ただ教えてあげれば良いのです。「こういう気持ちだったんだね。そういう時は、こうしたらいいんだよ」「今度はこうしようね」と。
そう考えると、少し気持ちに余裕がうまれませんか。